壊れかけの時計


すると、彼女は急に思い出したように言った。

「あ、そうだ!・・花音、今日暇?」


「うん・・まぁ、暇だけど、」



私がそういったら、彼女は途端に目を輝かせた。

「(なんか、嫌な予感・・)」



「じゃあ、合コンいこ!」


やっぱり・・。
彼女はかわいらしい見た目と違って案外肉食だったりする。


私ははぁっとため息をたらした。


「はぁ・・行かな」

「行くよね!?花音、今日暇だもんね!?」


彼女は行かないと、言いたかった私の言葉を遮った。

「はぁ・・・わかったわよ。」


「やったー!」



・・誕生日、一人で過ごすのもあれだし。丁度よかったかも。


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