チャットの貴方に恋をする
そして、数日がたった。
「七海さんのバカ!!!!!!!!!!!!!大っ嫌い!!!!!!!!!!!!!」
私の声が、公園にこだました。回りには龍弥さんーもとい、七海さんがたっていた。
七海さんの顔が、悲しみで歪む。そんなことを意図知らず、私は公園から飛び出して走り始めた。
七海さんの呼び止める声が聞こえる。ことの発端はなんだったのだろうか?恐らく、とても単純で呆れてしまうくらいのことだった。
しかし、その単純なことがどうしても許せなかったのだ。
背後を見ると数メートル後ろに七海さんの姿が見えた。しかし、地の利は私の方がある。
私は自分の覚えている限りの町の地図を頭に浮かべ、走り続けた。