チャットの貴方に恋をする


「店員に聞いたらそれは睡蓮っていう花で、花言葉に滅亡とかもあるけど、純粋とか優しさとか意味があるっておしえてくれた」

続けて紡いだ言葉に、私は頬が緩んだ。

「ありがとうございます。大切にしますね」

「おう」と短い返事をし、七海さんは駅に足を進める。

「七海さん、私たちが始めてskyflowerで会ったときもこの日だったの知ってますか?」

まだskyflowerが私だけだったときー否、skyflowerなんて名前がまだなかったときに私たちは出会った。

「あの日のこと、私はまだ覚えています。最初はチャラチャラしてて苦手だと思ってました」



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