チャットの貴方に恋をする


『ごめん…俺さ、もうすぐ死ぬんだ…』


『…え?』


病気の彼氏を持つ、女の子の恋愛小説はメル友からスタートしていた。

メル友かー……

ふと、skyflowerの皆が頭に浮かんだ。
顔が見えないのに何で好きになるんだろう…?

私はふと、恭明と龍弥さんのことを考えてみた。

「………分かんないなー…」

あの2人を恋愛感情で見る……そんなことは可能なのだろうか?

「………やっぱり分かんないや…」


小説を読んでも分かんないということはやはり経験しないと無理なようだ。

私は本にしおりを挟むと、ゆっくりと本を閉じた。



< 39 / 152 >

この作品をシェア

pagetop