チャットの貴方に恋をする
出席順に並べられた机に私はリュックを置いた。
私たちの通う市立鐘川中学校は規模がかなり小さく、クラスも1クラス大体20人後半で学年は2クラスに別れている。
それなりの歴史もあるが、そこは今回は割愛しよう。
私はセーラー服のスカートを撫で、埃をはらった。
「次の担任はどんな人だろうね?」
「さぁ、万年3年生の教師の人じゃない?」
「えー……」
瑠璃ちゃんが不満そうな声をあげる。私はため息を吐いた。
まぁ、私にとって担任なんてそんなに大した問題ではない。
最も、面倒くさい先生なら話は別だが…