チャットの貴方に恋をする
その後ー
木々の影が伸びる帰り道を、私はただ静かに歩いていた。
人の少ない道を、私はてくてくと足を進める。
時々近所のじいさんやおっさん達を見かけるが、私はその人達に挨拶をするだけで、特に誰とも話したりはしないで黙々と自分の家へと歩いた。
「眠っ………」
私は欠伸をこらえ、眉間に皺を作った。
今日のクラス替えは散々だった。女子はきゃぁきゃぁとうるさいし、男子は私を見るなり悪口を言ってきたりと、クラス内はかなり騒がしかった。
まぁ、瑠璃ちゃんがいたのと先生がまぁ良さそうな人だったからいつもよりはイライラしなかったけど……
それでも、収まりきらない感情を顔にだして私は仏頂面で歩いた。