チャットの貴方に恋をする

皿同士が擦れ合う音が静かな家の中に響く。

指が真っ赤になるが、私はそんなことお構いなしで皿洗いを続けた。

寂しい…1人という実感が、今ごろになってわいてくる。

人間不信と寂しが屋という性格。この性格は矛盾しすぎてると私は思う。

人が信じれないなら、寂しく感じてはいけない。なのに、寂しさを感じてしまう私は矛盾してる。

私は小さくため息をついた。

「寂しい……か……」

久しぶりに感じる感覚。早く終わらせてチャットやろう……

私は黙々と作業を進めた。

< 50 / 152 >

この作品をシェア

pagetop