チャットの貴方に恋をする
皿同士が擦れ合う音が静かな家の中に響く。
指が真っ赤になるが、私はそんなことお構いなしで皿洗いを続けた。
寂しい…1人という実感が、今ごろになってわいてくる。
人間不信と寂しが屋という性格。この性格は矛盾しすぎてると私は思う。
人が信じれないなら、寂しく感じてはいけない。なのに、寂しさを感じてしまう私は矛盾してる。
私は小さくため息をついた。
「寂しい……か……」
久しぶりに感じる感覚。早く終わらせてチャットやろう……
私は黙々と作業を進めた。