チャットの貴方に恋をする
龍弥 「大丈夫か…?
大丈夫じゃないですよ…すごく苦しいし、すごく辛い。
蓮歌 「………(首横に振る
言葉にしたくなかった。言葉にしたら、言われたときよりも苦しくなるから。
言葉にしたら、自分が弱いことを肯定してしまいそうだからー
龍弥 「大丈夫だ、俺がいるよ…
なのに、何でこの人は…私が言ってほしいことを簡単に言うの?
そんなこと言われたら、頼りきりたくなっちゃうじゃん…
蓮歌 「……うぅ……(泣
「……龍弥さんの…バカ……」
嗚咽混じりの声が、私しかいない部屋に響く。
涙が部屋着に丸い染みを作り、染み込んでいく。
私は落ち着くまで、声を押し殺して泣き続けた。