チャットの貴方に恋をする


雪那side

しゃっくり混じりの泣き声が、部屋に静かに空虚に響く。

ゆっくりと、自分の中に合った氷が融かされていく。

温かいー温かすぎるくらいの優しさが、痛みをー私の中に巣食っていた苦しみを、「死ね」と言うあの声を消していく。

「うぅっ…うあぁぁぁぁ…っ…!」

苦しかった。辛かった。でも、親にも瑠璃ちゃんにも頼りたくなかったー頼れなかった

人間不信が、頼ると言う行為を邪魔した。

だけど、この人だったらー頼って良いと、信じて良いと思った。


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