チャットの貴方に恋をする

数日前ー

私は涙を服の袖で強引に拭きながら、ゆっくりと息を吐いた。

泣いたあと特有の疲労感が体にじんわりの広がる。

龍弥 「もう大丈夫だな?

蓮歌 「…………はい

私は大きく深呼吸をすると、ゆっくりとした動きでキーボードを打った。

蓮歌 「………その、先生に言おうと思います…

今の担任に、この状況(いじめ)について話してない。

理由は簡単だ。なるべく面倒事を起こしたくなかったのだ。

しかしー言わないともう終われない。ならもういっそ、何を言われても終わらせてやる。

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