チャットの貴方に恋をする
―そして、数日後に戻る
「分かった…先生に言っておくね…」
泉さんは小さく微笑み、私の頭に手をのせ撫で始めた。ゆっくりと温もりが伝わる。
「正直に言ってくれてありがとう…雪那」
泉さんの言葉に、今まで耐えてきたものが一気に溢れだす。
「っ…ひっく…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ…!!」
耐え続けたダムは今、決壊する。保健室だと言うことを忘れて、声をあげて泣いた。
泣いて、泣いて、泣いて、涙が枯れるんじゃないかと思うほど泣き続けた。
苦しみも、悲しみも、痛みですら洗い流すように―私は泣き続けた。