チャットの貴方に恋をする
触れた心
ー数日後
「オフ会?」
「そう、オフ会」
私は恭明の言葉を聞き返した。
いい忘れていたが、私は恭明と連絡をとることができる。
そのため、恭明を相棒としてるのだが…
「龍弥とか誘えばオフ会になるだろ?面白そうじゃね?」
「あんた、東北でしょ?これるの?」
私は至極一般的な質問をした。
私がすんでいる県から東北まではどう頑張っても半日はかかる。飛行機を使えば早いかもしれないが…どっちにしろ時間がかかるしなにより大金が必要だ。
だからこれるとは思えない。しかし、恭明は得意気に鼻をならした。
「実は、夏休みに婆ちゃんの家に帰るんだ。そこがさ…お前がすんでる県の隣町なんだよ」
「は?つーことは…こっちに来るの?」
「そーゆーこと、だからオフ会出来るだろ?」
確かに、隣町なら電車で数十分だし費用もあまりかからない。万が一恭明が偽物で、襲われたりという危険な目に遭っても地の利はある
「…ありだな。日が決まり次第教えてくれ」
「おぅ」
私は他愛のない話をしたあと、電話を切った。