ケータイ彼女に恋して

今日もいつものように、仕事が終わって、風呂に入り、いつでも寝れるという準備を終えた後に、ホームページを開く。

この落ち着いた状態で小説を書く事が一番集中でき、自分の頭の中で巡る思いを物語に刷り込む事ができる。


そして、いつものようにまず最初に本日のアクセス数を確認する。


……

アクセス数 2


思わず目を覆いたくなるような、もの寂しい一桁の数字に、早くもうなだれる。

つい先日までは、少しのアクセスにも満足できていたのに、何故か物足りない…


物足りないと感じる理由は、訪問者による書き込みがないせいだろう…


単なる自己満足だけで、書いてるならまだしも、俺が小説を書く一番の理由は、『人の心を動かしたい』…

それに尽きる。


小説を書く上での、大きなこだわりはなく、自由気ままに想いを綴っている…

が、それでいいと思ってる。何かにとらわれる必要はないし、伝えたい事を表現できればいい。


…そう思ってた…


だけど…最近は、


僅かな常連さんが居るものの、それすら離れて行ってしまってる傾向がある。


原因は…


俺の表現力…?


伝えたい事が伝われば…なんて気取ってみても、

表現できなきゃ意味がないし、読んでくれなければ、元も子もない。


だから…

最近になってようやく…

他人の小説を読んでみようかと思い始めてる―…
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