ケータイ彼女に恋して
感覚と呼ばれる感情や、人としての感性は、
もっと尊重されるべきものだろう。
だから俺は、
他人がどう思おうと、
自分だけは、自分を信じ、
自分らしく在りたい
って、
そう思って、余計な知識も要らない
他人の書いた感覚も読まない。
そうやって、今までやってきた。
自分の中での感性は、
自分が触れ合った人と感じ、
自分が感じた事を表現していきたい。
だから俺は、他人の書いた本を今まで読まなかった。
そんな自分の信念と言うべきものを曲げてまで、
今、他人の小説に触れようとするのは…
多分、
一言で言えば、
変わりたいんだろう…
大切なモノを求め続けてるようで、
大切なモノを掴み損ねているような気がして
急に寂しく感じたんだろう…
信念なんて
自己満足で終わるぐらいなら
ちっぽけなモノだ。
今、
俺が求めるモノは
人との触れ合いによる
"寂しさ"からの逃亡なんだ―――…