ケータイ彼女に恋して

俺は、自分のホームページから、レンタルサイトのTOPページへ飛び、そこから他の人のホームページを検索した。

検索エンジンに入力した文字は

もちろん…

『小説』。


携帯のボタンをクリックすると、縦に幾つものホームページが並んだ。


その中で一番興味を惹いたホームページにアクセス――


そこで連なる小説を何気なく読んでみるが…


今いちピンとこない

全部読んだ訳でもないのに、途中で止めてしまった。

書いてる内容も、ごく普通の文章の羅列で、

悪いけど、お世辞にもいいとは思えなかった。


何だ…

何が違う…?

俺が描く物語よりも小説らしいと言えば、小説らしいけど…


俺が知りたかった答えも、変わりたいと願う、その先も

何一つ見えない…


やっぱり他人の小説を読んだって、俺は何も変わらない…


そう諦めかけて

自分のホームページへ帰ろうと、ブラウザバックの戻るボタンを押した時、


一つの

あるサイトが目に入った――。
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