ケータイ彼女に恋して
サイトに繋がると一目散に、梅山ナツを探した。
目を凝らすまでもなく、梅山ナツはTOPページのほぼ一番上に、その名を馳せていた。
他の歴代受賞者には目もくれず、ただ…梅山ナツの名前を目にした瞬間だけ、少しだけ感じた「見つけられてよかった」、という気持ちに違和感を覚えながらも、
"小説大恋愛"にカーソルを合わせ、ボタンをクリックした。
他の作家には目もくれない、という無意識の行動が、
今は小説を書けない、と何故感じたのかっていう、その答えに繋がり始めていた。
それはさておき、
梅山ナツだ。
何故、自分の信念をかなぐり捨ててまで、他人の小説を読もうとしたのか…
その答えを思い出すのが先だ!