ケータイ彼女に恋して



『理解者』


人は理解者の有無により寂しさを覚える。


人と人との輪に入り、

皆が笑えば俺も笑った。

皆が泣けば俺も泣いた。


独りが怖かったから。


ある日の事、

俺は泣いていたのに
皆が泣かなかった…

「なぜ泣くの?」

その問いに答える事は出来なかった…

伝える術を持っていなかったからか…?


チガウ…。


泣いてる理由を話したとして、
表現できたとして、


それでも皆は泣かなかったら、

俺独りで泣いていたなら、

その時はホントに
独り"だ…って。


理解ってもらえない事が本当の
『寂しい』…って事なんだと。


ある日、俺はそう気づいたんだ。


だから、小説を書き始めた。

物語を通じ、

思いの丈を表現し、

理解者を望んだ…
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