ケータイ彼女に恋して
世の中には、
こんな感情が、たくさん蔓延している。
歌手で言えば、
倉木麻衣がデビューした当時、宇多田ヒカルの二番煎じだと言われた。
幾千、億万の歌が存在する中で、デビューが近かった、それが重なり"似ている"と批判された。
しかし、時が流れるにつれ、
「よく聴くと、そんなに似てないね」
と、蔑みつくした後に世間は気づいた。
傷つけた後に…気づいた。
携帯小説が『流行り』と言われる今、
感性の違いがあれど、同じ人間。
同じタイトル、似た作風、
重なり合うものが多々出てくるかもしれない。
そんな時、人は、何を思うんだろう。
上辺だけを見て、判断するかもしれない。決めつけるかもしれない。
『真似』『二番煎じ』
そう言われた人は、
そう思われた人は、
何を感じるだろう…
俺は、先駆者って言う言葉そのものが嫌いな訳じゃない。
それを批判する人の存在が怖いのかもしれない。
きっとそれは、自分を見てくれてないようで、悲しく思うのかもしれない。
俺は、凄く臆病なのかもしれない。
自分自身を見失わない強さが欲しい。
思いを貫く、
強い心が欲しい…