Storm -ただ "あなた" のもとへ-

「今、どこにいる?」


なぜこんなにフェリックスは緊迫した声を出しているのだろう。


「ここ?
 書斎だ。
 なんだか、眠いみたいだ。
 後で電話する」


綺樹は携帯を手から離した。

床の上を落ちた音がして、そして綺樹の意識は完全に無くなった。
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