Storm -ただ "あなた" のもとへ-
それだけでわかったが、ドアスコープを覗いて確認をしてドアを開ける。
「よお」
「うん」
涼はドアを押えて綺樹を通れるようにした。
目の前を通り過ぎた綺樹は、真珠色の糸で刺繍が控えめに散らしてある白いカクテルドレス姿だった。
滴るように作られたダイヤのイヤリングが光る。
「ああ、うまそう」
置いたままだったサンドウィッチに手を伸ばし、噛り付いた。
「あっ」
涼は叫んだ。
パンの端からケチャップがだらりと落ち、容赦無く白いドレスに赤く染みを広げる。
「ばっか」
涼は布巾を取ると、ドレスの布地をむんずとつかんでケチャップの残骸をそっと掴む。
「ああ、染みになるぞ。
早く脱げ」
綺樹は両手をあげたまま、とても楽しそうに聞いた。
「もう?」
涼が顔をあげると綺樹はにっこりと笑った。
「なあーに、馬鹿を言っているんだよ」
涼は綺樹の腕を取るとバスルームにほおりこんだ。
続いて自分のシャツと短パンを投げこむ。
「よお」
「うん」
涼はドアを押えて綺樹を通れるようにした。
目の前を通り過ぎた綺樹は、真珠色の糸で刺繍が控えめに散らしてある白いカクテルドレス姿だった。
滴るように作られたダイヤのイヤリングが光る。
「ああ、うまそう」
置いたままだったサンドウィッチに手を伸ばし、噛り付いた。
「あっ」
涼は叫んだ。
パンの端からケチャップがだらりと落ち、容赦無く白いドレスに赤く染みを広げる。
「ばっか」
涼は布巾を取ると、ドレスの布地をむんずとつかんでケチャップの残骸をそっと掴む。
「ああ、染みになるぞ。
早く脱げ」
綺樹は両手をあげたまま、とても楽しそうに聞いた。
「もう?」
涼が顔をあげると綺樹はにっこりと笑った。
「なあーに、馬鹿を言っているんだよ」
涼は綺樹の腕を取るとバスルームにほおりこんだ。
続いて自分のシャツと短パンを投げこむ。