甘過ぎる彼氏



「なぁ…

由依華、無理してないか?」



「柚希、急にどうしたの?」



「藍那のこと話すとき由依華

いつもと少し違ったからな。」



バレちゃった。

昇は知ってるからいつも通りに

してくれたけど柚希は

そうはいかないよね…



「…そんなことないよ。」



「まぁ、なにかあったら俺頼れよ?

いいな?」



「うん。」



にこりとしながら私が言うと

柚希は口に手をやりそっぽを向いた。



「いつも不意討ち過ぎんだよ…」


「柚希顔真っ赤だよ?」



「はいはい、人を弄ろうとする前に

由依華お嬢様早く行かないと

遅刻しますよ。」



ニヤリと笑う柚希を見てふと時計を

見るとあと2分で授業が始まる時間だった。



「えっもうそんな時間なの!?

早く行こう!」



急いで教室に入るとすぐに

藍那ちゃんが柚希に抱きついた。

ムカつくわ。

けど、顔に出したらだめよ、由依華…

笑顔、笑顔…



「藍那、やめろ。

俺はお前の婚約者でもないし

恋人でもない。

婚約者で恋人なのは由依華だ。

由依華以外俺は見られない。」



柚希かっこいい…

ちゃんと藍那ちゃんも放してるし…

あぁ、私どんどん柚希に

はまっていってる…

それにしてもかっこいい…////


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