甘過ぎる彼氏



「っ…

なによ…」



「そうゆうことだから。

由依華、席に着こう。」



「う…うん。」



ちらっと藍那を見ると

悔しそうに唇を咬み

下を向いていた。

と思いきやフッと顔をあげ

私を睨んできた。



「新山さん…

絶対に許さない。

後悔すればいいわ。」



と私にしか聞こえない声で言った。



「……。」



怖いわ。

なんかすごい人に

私は恨まれた?みたい。

けれど…

婚約の件はもう決定事項だから

私にはどうすることも

出来ないんだけど…

って言ってみても

柚希との婚約を破棄なんて

私の気持ち的に絶対に

出来ないんだけどね。



「由依華?

大丈夫か?」



「うん、大丈夫。」



「藍那、何するか

分からないから一人で

行動するなよ。

出来ればずっと俺と

行動してほしんだけどな…」



少し照れたように

恥ずかしい言葉をサラリと言った。



「うん、分かったわ。」



柚希が可愛かったからニコリと言うと…



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