甘過ぎる彼氏
その後新山家にその場に
いた人達が集まった。
柚希は私の隣に座り手を
握って離さない。
嬉しいんだけど…
お父様と昇の顔が怖い…
「柚希…
嬉しいんだけど…
離してくれないかしら…?」
そう私が言うとシレッと
した顔で
「何を?」
と私のフィアンセ様は言った。
もう二人共怖いわ…
「拓哉さん、昇、
由依華を睨むのやめてください。」
「菜々海~、
俺の可愛い娘が狼の餌食に
なってしまう!!」
「あら、
貴方こないだ柚希くんなら
由依華は大丈夫だなんて
言ってたくせに良く言うわ。」
「拓哉さん
ありがとうございます。」
お母様の言葉を聞いた柚希は
ニコニコとお父様に
向かって言った。
「菜々海、
それは言わない約束だろ?」
「そんな約束知りません。」
バッサリ切ったお母様に皆苦笑い。
「それより本題に入ろうか。」
そう言って空気を変えたのは
柚希のお父様の時哉さん。