甘過ぎる彼氏
「由依華行くよ?」
「うん…」
ガチャン…
俺と由依華はゆっくりと会場に入った。
ちょうど晟様のスピーチ中だったらしく
とても視線が痛い。
「晟様遅れてしまって申し訳ありません。」
「いやいや。
柚希良いのだよ。
我が孫娘の由依華の可愛さに
酔いしれて遅れたのであろう?」
と言って豪快に笑う晟様。
「えぇ…
可愛すぎてつい苛めたくなりまして…」
「柚希!お祖父ちゃん!
恥ずかしいからやめてよ!」
涙目になりながら言う由依華。
可愛すぎる…////
「よし、私の堅苦しい
スピーチは終わりにして
我が可愛い可愛い孫娘の由依華と
橘財閥御曹司の柚希くんが
婚約した!
今夜は私の誕生日パーティーかつ
この二人の婚約パーティーだ!
では、乾杯!」
笑顔で言ってのけた晟様。
この方にはいつまでたっても
勝てる気しないな…笑