甘過ぎる彼氏
ガチャ
昇の部屋はいつも通り
モノトーンで揃えられていた。
「昇ってモノトーン好きだよな。」
「あぁ。
柚希もだろ?
てか、またなんで来たんだ?」
「由依華大丈夫か心配で
なにも手につかねんだよ。」
「おいおい。」
焦る俺に呆れている昇。
「由依華が誘拐されてたらどうすんだ!?」
「由依華に限ってそんなこと
ないだろ。」
「由依華がナンパされてたらどうすんだ!?」
「それはあり得るかもな…」
「由依華が…」
「柚希1度落ち着け。」
最初笑いながら返事していたが
面倒になったのか、はたまた
柚希の由依華にベタ惚れに
呆れたのか
昇は呆れた顔で言った。
「仕方ないだろ。
由依華可愛いんだから。」
「はいはい。
ごちそうさま。」