甘過ぎる彼氏
「別にいいよ。
由依華が俺のこと大好きだって
分かったから。」
そう言うと顔を真っ赤にさせる由依華。
「お二人さん。
ラブラブなのはいいけど
私達のこと忘れないでくれるかしら?」
「あーすっかり忘れてた。
なぁ由依華?」
由依華に話を振ると由依華は
さっき以上に顔を真っ赤にさせ
手で顔を隠した。
「柚希のばかぁー。」
「「由依華(ちゃん)可愛いー。」」
由依華の可愛すぎる態度に
笑いがおこった。
その後食事会はお開きになり
俺、由紀恵、昇、由依華の四人で
新しく橘家と新山家合同で作る
ブランドについて話し合っていた。
「あー。
疲れたぁー。
親父たちですればいいのに
こういうのは若いのに任せたって
マジでひでぇよな。」
と悪態をついたのは昇。
「まぁいいじゃない。
成功したらご褒美貰えるんだし?」
「えっ!?
由紀恵さん私そんなこと
聞いていないんですが…」
「由依華は言わなくても
頑張るから言わなかったと思う。
由紀恵は物で釣らなきゃ何も
しねぇーからな。」
笑いながら俺が言うと
「たしかにそうだけど
それにしても失礼ね!」
由紀恵がそう言うと皆が笑った。
和やかな午後を過ごし家に帰った。