甘過ぎる彼氏
そんなこんなでバタバタと家を出て
一弥が運転する車に乗った。
「一弥。
今日の迎えはいつも通りで。」
「分かりました。
それより、
今日は変装されないのですか?」
「あぁ。
晟様に変装といて学校に行きなさい。
って言われたからな。
てか、一弥…
敬語やめろ。
気持ち悪くて仕方がない。」
そう俺が言うと一弥は苦笑いし
横に座っている由依華は
えっ?って顔をした。
「それでは、由依華様すみませんが、
敬語をやめさして頂きます。
晟様が?
へぇー。
柚希またモテるな(笑)」
大声で笑っている一弥を見て
由依華は物凄く驚いていた。
「由依華様、柚希
学校に着いた。」
俺はそう一弥が言うとそそくさと
車を出た。
後ろから由依華が一弥に
ありがとうございます。
と言っているのが聞こえた。
「由依華。
手を繋いであの道を行くぞ(笑)」
俺がSクラスの人を見ようと集まった
生徒の作った道を手を繋いで歩く
と言った瞬間由依華の顔が
真っ赤になった。