桜のピアス


なんで空都君が知ってるの?



誰も知らないはずなのに




空「なんで?って顔だね」



『あ...ぃゃ....』




空「まぁいいや。俺の弟さぁ空手やってたんだ。」



『え?過去形なの?』



空「まぁ....ね。すごく空手が大好きな空手バカでさ。いつも夢は日本一の空手選手だ!って言うほど好きで。それなりに上手だったんだ。」




『いい夢だねっ!諦めちゃったの!?』




空「そぅ諦めたんだ。と言うより諦めるしかなかった。」




『え?』




空「スカウト試合って言う大会があってね、弟は"桜木道場"にスカウトされるために毎日厳しい練習をしてた。なのに....なのに、いつも試合に勝つのは"桜木道場"の桜木那哉。」



『那...哉?』



空「うん。弟はさ3回目のスカウト大会でやっと決勝戦まで勝ち進んだんだ。いままでは決勝戦前で落選してたけどね。もちろん戦う相手は桜木那哉。」




『......』






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