この恋は、絶対に秘密!
:*:初めての共同生活
翌朝、目を覚ましてすぐにリビングに行くと、ちょうど起きた岬さんはぼーっとしながらも「絵瑠ちゃん……おはよう」と挨拶をしてくれた。
どうやらちゃんと昨日のやり取りは覚えていてくれてるみたいでホッとした。
朝食の準備を手伝いながら、私はこれからの過ごし方について考えた計画を復習する。
岬さんはいつも7時半には出勤していて、残業するのが当たり前。
それは総務の仕事でタイムカードの処理をしていればずっと前からわかっていたことだ。
だから8時半から17時半のほぼ定時通りに帰れる私は、岬さんが家を出た後は絵瑠から瀬奈へ、彼が帰宅する前には瀬奈から絵瑠へと変身をすればいいってわけ。
……そんなに上手くいくはずがない?
いや、やってみなきゃわからないでしょう!