この恋は、絶対に秘密!
「あの……今、まだその人いないと思うの!ちゃんとお礼言ってからじゃないと……!」
「一旦家に帰ってからでもいいんじゃない?連絡先は知ってるんでしょ?一言言っとけば大丈夫だよ」
「でも……」
万が一岬さんの部屋まで入られたら、男の人の家にいたってことがバレてしまう。
それに何より、こんな気持ちのまま岬さんと離れてしまいたくない。
わがままだってことも、早く出ていかなきゃいけないことも十分わかっているけれど、強引に家に連れ戻されるのは嫌だ。
せめてあと一日だけ──…
「……瀬奈ちゃん」
私が握っていたギアに乗せられた未来くんの手が、逆に私の手を握り返す。
そしてサングラスを外し、すべてを見透かすような薄茶色の瞳で私を見据えて言い放った。
「今、男の家に泊まり込んでるでしょ?」
「一旦家に帰ってからでもいいんじゃない?連絡先は知ってるんでしょ?一言言っとけば大丈夫だよ」
「でも……」
万が一岬さんの部屋まで入られたら、男の人の家にいたってことがバレてしまう。
それに何より、こんな気持ちのまま岬さんと離れてしまいたくない。
わがままだってことも、早く出ていかなきゃいけないことも十分わかっているけれど、強引に家に連れ戻されるのは嫌だ。
せめてあと一日だけ──…
「……瀬奈ちゃん」
私が握っていたギアに乗せられた未来くんの手が、逆に私の手を握り返す。
そしてサングラスを外し、すべてを見透かすような薄茶色の瞳で私を見据えて言い放った。
「今、男の家に泊まり込んでるでしょ?」