この恋は、絶対に秘密!
:*:抱いてください
すっかり暗くなった夜空に鮮やかな花火が上がる様子を、寝室の窓から眺めながら私は一人荷造りをしていた。
時計を見やると21時近くになっていて、もうすぐ花火も終わってしまうだろう。
岬さん、飲みに行ってるならきっと遅くなるよね……
お相手は誰なんだろう?
家で待つ猫のことも、今日ばかりは構ってられないのね。
そんなことを考えて嘲笑しつつ、バッグの中から合鍵を取り出した。
もうこれも必要ないもの……忘れないうちに返しておかなくちゃ。
リビングへ移動し、確かこの棚の引き出しから出していたなと思い返す。
ここに戻しておこうと何気なく引き出しを開け鍵を置こうとした時、あるものに目が釘付けになった。