この恋は、絶対に秘密!
:*:今宵もふたりの秘密を
「ん……」
ぼんやりしていた意識が次第にはっきりしてきて、うっすら瞼を開けた。
日差しを受けた真っ白なレースのカーテンが眩しい。
寝返りすると、目の前にあるのは大好きな人の気持ち良さそうな寝顔。
ボサッと乱れた前髪が綺麗な顔とマッチしなくて、思わずふふっと笑みがこぼれる。
きっと後ろの髪の毛もいつものようにぴょんと跳ねているんだろう。
昨日はまるで理性が働かず、求められるがままに身体を預けていた。
たくさん愛されて、満たされた私はいつの間にか眠ってしまっていたらしい。
昨日の行為を思い出すとまた身体が熱くなってくる。
そんな自分が恥ずかしくて岬さんの胸に顔を埋めると、また彼の腕が私を包み込むように背中に回された。
あの日と同じ……
だけど違うのは、私はもうこの腕から離れなくていいということ。