この恋は、絶対に秘密!
身を竦めながらそーっと様子を伺うと、こちらへ向かってきた車はコンビニを通り過ぎ、そのまま去っていった。


とりあえずバレなかったみたい…よかった……。



「あのー」

「っ!!ごめんなさい!!」



ほっとしていた私はその声で我に返る。

すぐに密着していた身体を離すけれど、顔も身体も熱くなるばかり。



「……何か変なモノでも見えました?」

「へっ!?」

「足痛いなら病院連れてってあげましょうか?ついでに頭も診てもらった方が…」

「私が見たのはオバケじゃありません!!」



真剣に心配するような顔をして言う課長に、なんだか私は恥ずかしくなった。

まぁ、確かにさっきの言動はおかしかったわよね…。


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