この恋は、絶対に秘密!
「へぇ……じゃあそれで森のくまさんから逃げ出したと」

「そういうことです」

「何も持たずに家出してくるなんて、度胸があると言うか無謀と言うか……」



コンビニの明かりを見るともなしに眺めながら、呆れたように呟く課長。

まぁその通りなんですけどね…。



「で、これからどうするつもりなの?」



……言葉に詰まった。


携帯もお金もない今、友達に連絡することも出来ないしホテルに泊まることも出来ない。

一つだけ手段があるとしたら……



チラリと横目でお隣りの色男さんを盗み見る。

ダメもとで課長に頼み込んでみようか…?


他に為す術がないというのもあるし、もっと課長と一緒にいたいという不純な気持ちもある。

むしろ不純な気持ちが半分以上占めています!


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