この恋は、絶対に秘密!
「……襲うんですか?私を?」

「欲情すれば、そうなるかもね」



思わず変な質問をしてしまった私に、彼もさらりと返す。

意味を理解した私はそうなった時のことを一瞬想像してしまい、慌てて妄想を掻き消した。


誰とも付き合ったことがなくそういう知識も乏しい私は、逆に妄想力が逞しくなってしまったらしい。



でも、あいにく私達は同じ会社の上司と部下。

そんな事態になるわけ……



「俺は独り身の男だし、見ず知らずの可愛い女の子と一夜を共にすることになったら、我慢出来る保証はないよ」



………………え??

『見ず知らずの』って……


まさか課長、私が和久井瀬奈だってことに気付いてない!!??


< 67 / 387 >

この作品をシェア

pagetop