この恋は、絶対に秘密!
:*:貞操の危機?


アパートへ向かう前に、課長はまだ開いているドラッグストアへ寄ってくれた。

メイク落としや洗顔のセットはさすがに課長の家にあるわけないから、ここで買ってくれると言って。


勢いで泊まらせてくれと言ったものの、迷惑以外の何物でもなくて本当に申し訳ない。


絆創膏をした足でなんとか靴を履こうとしていると、課長は徐に座席の下から何かを取り出す。



「これでも履けば?」



ぶっきらぼうに私に差し出してきたものは、かなり履き古された健康サンダル。

こんなとこだけなんかオジサンっぽくて笑える!



「あ…ありがとうございます」



笑いを堪えつつそれを受け取り、ありがたく履かせてもらった。

確かにこれの方がまだいい。


…けど、健康サンダル特有のイボイボが痛いです課長!


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