ラブソングを君に
練習後、友人らと帰路を歩いていると、熱にうかされたように一人がため息をついた。

「はあ…やっぱり音弥くんってイケメン~」

「だよね!今日も見れて良かった!」

「そーですかー…」

嬉しそうにはしゃぐ二人を横目に睨む。


と、ため息をついたほうが、ぴたりと足を止めた。

「あれ?どうしたの?」

「あたし…音弥くんに告白する!」

「「ええっ!」」

私ともうひとりは声をハモらせて驚いた。


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