《短編》春夏秋冬
「晃が何?」
「晃も向こうで今、晴香の宿題写してるっていう話」
「マジか。ちょい俺も写させろな」
私と美冬は顔を見合わせ、同時に肩を落とした。
ナツは、晃が高校に入って一番に仲よくなった親友で。
私と、ナツと、晃と、美冬。
私たち4人は、いつも一緒にいる。
晴香の“はる”と、
ナツの“なつ”と、
晃の“あき”と、
美冬の“ふゆ”で、
「ほんと仲いいよねぇ、春夏秋冬」
私たちはまわりから、まとめて『春夏秋冬』と揶揄される。
「ちょっとー。やめてよ、その呼び方」
美冬はぐちぐちと言うが、クラスメイトは「いいじゃん」と笑いながら、
「呼びやすいし。それに実際、あんたらって名前のままだし」
「え?」
「晴香はおっとりしてて春っぽいでしょ? ナツは太陽の下が似合う夏の男って感じだし、晃はクラスのまとめ役でイメージ的には秋そのもの。で、美冬はクールビューティな氷の女王っていうか?」
「何それ」
「まぁ、こんな偶然そうそうないんだしさ。すごいことだと思うけど」
また顔を見合わせる、私と美冬。
でも、確かにそうなのかもしれない。
名前云々の話は置いといたとしても、ここまで仲よくなれる友達に出会えるっていうだけでも、奇跡的なことだと思う。
他のクラスメイトたちと、そんな話をしていたら、
「晃も向こうで今、晴香の宿題写してるっていう話」
「マジか。ちょい俺も写させろな」
私と美冬は顔を見合わせ、同時に肩を落とした。
ナツは、晃が高校に入って一番に仲よくなった親友で。
私と、ナツと、晃と、美冬。
私たち4人は、いつも一緒にいる。
晴香の“はる”と、
ナツの“なつ”と、
晃の“あき”と、
美冬の“ふゆ”で、
「ほんと仲いいよねぇ、春夏秋冬」
私たちはまわりから、まとめて『春夏秋冬』と揶揄される。
「ちょっとー。やめてよ、その呼び方」
美冬はぐちぐちと言うが、クラスメイトは「いいじゃん」と笑いながら、
「呼びやすいし。それに実際、あんたらって名前のままだし」
「え?」
「晴香はおっとりしてて春っぽいでしょ? ナツは太陽の下が似合う夏の男って感じだし、晃はクラスのまとめ役でイメージ的には秋そのもの。で、美冬はクールビューティな氷の女王っていうか?」
「何それ」
「まぁ、こんな偶然そうそうないんだしさ。すごいことだと思うけど」
また顔を見合わせる、私と美冬。
でも、確かにそうなのかもしれない。
名前云々の話は置いといたとしても、ここまで仲よくなれる友達に出会えるっていうだけでも、奇跡的なことだと思う。
他のクラスメイトたちと、そんな話をしていたら、