涙☆恋物語

涙恋の始まり

私の名前は山下　理恵。高校２年生・・・。

「りぃーえ♪」
「わわ！翔真君！？」
私の彼は森本　翔真君（もりもと　しょうま）。最近付き合い始めたんだ・・・。
でも私は、幸せには思えなかった。本当は、翔真君を心の底から愛していなかった。

　ドン！！！
「すいません。」
そんな風に考えてると・・最近ボーっとする。人にぶつかったのもコレで今日３回目・・
「大丈夫？」
「はい・・・・。」「・・・・」
「どぅしたの？」
「いえ・・。」
見とれてしまった。綺麗な・・吸い取らそうな瞳。サラサラの黒髪。
「本当にゴメンね。じゃぁ・・・。」
「あ・・。」
行ってしまった。　この学校の制服・・着てた。　先輩かな？

「・・・え。・・り・・え・・？　　　りえ！！！」
「わぁ！！！」
この子は私の親友の玲奈（れいな）。
「どうしたの？ボーっとして・・。」
「イヤ・・今日ね・・。」
私は、彼氏がいるのを分かっていて、そんな話をしてしまった・・・。

これが、涙の恋だと知らずに・・

数学の時間・・。
「じゃあ、コレを・・達也（たつや）！」
「はぁーい・・。」
「・・！！！！」
この声！？・・・
　
　ガタッ・・・
「どうした？山下・・？」
「あ・・・。今朝の。」
ガタッ！！　　あわてて座ってしまった。
ドキドキドキドキドキ・・・。やばい、とまんない！
そのまま、変な空気で授業は進んでいった。　別に、スキとかじゃないしね・・・。

「理恵ぇ・・。達也と知り合いなの？？」
「あ・・、翔真君・・。」
どうしよう・・。変な勘違いしてほしくないしな・・。
「ちがっ・・・」
「ねぇねぇ！山下　理恵さん？だっけ・・？今日の朝、ぶつかった子だよね？」
「え・・う、うん。」
「え・？」
やばい・・どうしよう。翔真、疑ってるよ？
「ね、理恵って呼んでいいよねぇ？」
なんか、達也君・・だっけ？見た目より、チャラチャラした感じだな。
「うん。いいよ・・。」
すごい翔真の視線を感じる・・。それに対抗するように・・達也くんが、しゃべりかけてくる・・。

とうとう、翔真が行動に出た・・・