恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
「ん?」

瑞樹ちゃんは少しだけもじもじして、

「私……康太と付き合うことになったの」
と言った。
その言葉を聞いて私は思わず健ちゃんの方を見た。
健ちゃんが嬉しそうにちょっと笑った。
……健ちゃんのこの顔久しぶりに見た。
私も嬉しくなって、笑い返した。

「二人には言っておこうと思って……」
「うんうん!!いいじゃないか!」
興奮して思わず声が大きくなる。
「お前声でかいし鼻息荒い」
「えっ」
瑞樹ちゃんは顔を赤くしたまま少し笑った。
「デート……とかするの?」
「うん。今度の日曜日」
「そっかそっかぁ!今度お泊り会しようね。そんでデートの感想聞かせてね!」

私がそういうと瑞樹ちゃんは嬉しそうに
「うんうん」
と言った。
「あいつ手ぇ早そうだな……」
「健ちゃん、乙女の前でそれはちょっと」
まったく男って言うのは。
やれやれ、といった仕草をすると、
瑞樹ちゃんに呆れ顔をされた。
「どんぐりの背比べみたいな感じだね」
「……。瑞樹ちゃん。康太とデートの話でもしてらっしゃい」
「わかった!」
「あ、行くんだ」
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