恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
「ホテル行ってもいいんだよ?」
「……ばか」
瑞樹ちゃんの言葉に、顔赤くする康太。

あれ?いい雰囲気じゃんか。

「よし……邪魔者は退散しますか」
「別に邪魔じゃな……」
言いかけた瑞樹ちゃんを遮って、
私は健ちゃんのもとへ走った。


「健ちゃああん♪」
「黙れ変態」
「黙るっ♪あなたのためなら♪」
「しゃべっていいから俺から3メートル離れろ」

健ちゃんつれないなぁ。

「ところで」
「ん」
「あの二人どこ行くか判明した?」
私がそういうと、健ちゃんは難しそうな顔をして
「それが全然。あいつら口割らないんだよなぁ。
 俺たちが尾行するって読んでるのかもな」
「幼馴染だしね」
二人でうんうん頷く。
「…ねぇ」
「ん?」
「やっぱ家から尾行する?」
「そうだな。
 俺は康太の家見張ってるわ」
「じゃ、私は瑞樹ちゃん。」

ここまで言ってて思ったんだけど、
尾行するために人はここまで本気になれるんだなぁ。

「なんか犯罪じみてるね」
「そうだな」

まぁしょうがないか。
私と健ちゃんは握手を交わしたあと、
それぞれの席…といっても隣だけど。
に戻っていった。
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