恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
それから時は過ぎて二日後。
いつもより少し早めにセットした目覚まし時計が軽快な音を立てる。
『ピピピピ……』
「んぅぅ……」
いつもならもう少し寝るところだが、
今日は違った。パッと目を覚まして、
すぐに服を着替える。
瑞樹ちゃんと康太が何時に家を出るかわかってないから、
早めに待機しなくちゃいけない。
古典的に、食パンをくわえて家を出た。
「気持ちいいねぇー。んー」
食パンの味が口の中に広がる。
外の空気と食パンの味。とてもマッチしてますね。
瑞樹ちゃんの家までの道をのんびりと歩いていると、突然携帯の着信音が鳴り響いた。
「え?」
健ちゃんから電話だ。
「どうしたの?」
『お前今どこにいる?』
「瑞樹ちゃんの家に向かってる途中」
『そっか。じゃあ急げ。康太が出た』
「うっそ?!だって……まだ7時じゃん」
『奴ら……俺達が尾行すること勘付いてやがる。
さっきから同じところぐるぐるしてる』
「わかった。私もすぐ瑞樹ちゃんの家に行く」
言いながら、私は走った。
電話の向こうから大好きな健ちゃんの声が聞こえた。
『絶対見つかんなよ!』
「うん!」
電話を切って、全力疾走した。
早く。
早く。