恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
久しぶりに走ったせいか、
私はすぐに息が荒くなった。

止まると余計に疲れる。

そう考えて、私は走るのをやめない。


しばらくして、瑞樹ちゃんの後ろ姿が見えた。
スピードダウンして、
瑞樹ちゃんの後をつけた。

「はぁ……はぁ……」


やべぇ。
傍から見ればただの変質者だ。
いや自分でも変質者だと思うけど。


「メールしよう……」

私は携帯に文字を打ち込んだ。
自慢じゃないけど結構速い。
最近の若者って文を書く力がどんどん衰えてるのと反比例するように、
携帯に文字を打ち込むスピードが上がっているんだろうな。

まぁ私は文を書く力あるけどね!!!


『やっほー愛しの健ちゃんっ☆
 今、瑞樹ちゃんを発見しました。
 このままデート場所まで追っかけます。
 そっちの調子はどうですか!?


 PS
 私、ただの変質者だよ。
 息が荒いんです。はぁはぁはぁ。
 健ちゃんのえっちー。はぁはぁ。』



書き終えた文を特に確認することもなく、
私は携帯を閉じて瑞樹ちゃんを見つめた。

瑞樹ちゃん……
さっきから複雑な道ばっか通るなぁ。
右、右、右、左、右、左、左……。

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