恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
いつ着くんだろうと、
ちょっと疲れたころに健ちゃんから返事が来た。

『♪』



やばい。
マナーモードにするの忘れてた。

瑞樹ちゃんが、ばっとこちらを振り向いた。
私も、ばっと電柱の陰に隠れた。
やばいやばいやばい。

漫画でなら、電柱の陰大丈夫だけど、
リアルでは無理無理!!!

私そんなに痩せてないし!!
隠れきれないに決まってんだろ!


瑞樹ちゃんは、しばらく訝しげにこちらを見ていたが、
やがて視線を前に戻して進みだした。

「ふぅ……」

一息ついてメールを開く。



『言い忘れてたけど、
 ちゃんとマナーモードにしてるよな?
 
 こっちはさっきから
 康太が複雑な道ばっか通ってる。
 

 PS
 うるさい変質者。通報するぞ』


ちょっとニヤリとして、すぐに返信を打った。



『マナーにするの忘れてましたっ☆
 テヘペロ。なんとか誤魔化せたよ。
 電柱の陰に隠れるのってリアルでも大丈夫なんだね。
 
 こっちも複雑な道ばっか通ってます。
 やっぱ勘付かれてる?


 PS
 ごめんごめん。
 ちょっとさっきのは打ち間違え!
 はぁはぁはぁ。』
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