恋はいつでも『マシンガン』ですから!!
第二章 日常の幸福

おデートしましょ


隣のクラスまで響き渡るほどの声をあげた
私と健ちゃんは無論、職員室に呼び出された。


「お前達。イチャイチャするのは別にかまわん」
「い……イチャイチャなんてそんな……。恐縮です……。」
「やめてください先生。こいつ、すぐ調子に乗るんですよ」
私と健ちゃんの正反対の言葉に先生は、はぁっとため息をついた。
「あー……まぁ今の学生がどういう恋愛事情をしているのか俺にはわからん」
「やめてください!こいつと恋愛関係なんかありません!」
「先生!その調子です!」

先生はいよいよお手上げというように立ち上がった。
「坂本先生!お時間いただけますか!」
大きな声で先生が叫ぶと、
40後半くらいに見える、おばちゃんの先生がやってきた。

「なんですか?」
見た目通りきつそうな声だ。
先生が、坂本先生という先生に事情を説明してる間、
私は健ちゃんに小さな声で話しかけた。

「け……健ちゃん」
「なに?」
「あの先生誰?」
健ちゃんは少し眉間にしわを作って考え込む仕草をした。
「……」
「……」
「わからない」
「やっぱり」

健ちゃんがわからないなら私もわからないはず。
この学校は教職員の数が異常に多い。

「絶対わかんない?」
「……嘘つくような人に見えるか?」
「見えるね」
「……」
あ、すねたかもしれない。
可愛いからいいかなぁ、なんて考えた。
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