【完】ベストフレンド ‐武蔵野 健吾‐
「キャア!! 四聖獣様よっ!!」
校門のところに居た女子生徒の声で、その場に居た数十人が一気に集まってきた。
その中には、大雅も居る。
「なんかわかんねーけど、俺ら有名人だよ?」
楽しそうに笑って言う大雅。
その近くで、頭の上にクエスチョンマークを浮かべて首を傾げる龍輝。
龍輝の横で不快そうに眉を寄せて、カバンを肩に掛け直す朔也。
そして唖然とする俺、健吾。
なんで突然、こんなことに?
つーか今……『四聖獣』って言ったよな?
まさかコレは、アイツの仕業か?