【完】ベストフレンド ‐武蔵野 健吾‐
そこから少し離れたテーブルに携帯を置き、カメラのセルフタイマーをセットして、元の場所へと戻った。
ピッ ピッ ピッ カシャッ
おー、しっかりバッチリ、いい写真が撮れてるじゃん。 さすが俺。
その写真をメールに添付して、ピッ ピッ ピッ と文字を打ったあと、送信ボタンを押す。
「健吾さーん、さっきの話の続きしてー?」
「オッケーイ、任せとけ。
昔むかし、黄川田 信吾という馬鹿な高校生が居てな、」
「って、それはさっき聞いた!!」
俺と優のやり取りを聞き、みんなが笑う。
それを見て、俺と優は顔を見合わせ、そして笑った。
信吾が幸せに暮らしてるように、俺も幸せだ。
優が隣に居て、龍輝と真由ちゃんが居て、朔也や大雅も居る。
マジで、幸せだ。