トライアングル
神田翔太って言います。


「おっはよ~!」

「あぁ、優衣。おはよう。」

腰までの長さの髪をゆるく巻いている茶髪なこの子は井阪 優衣。高校入ってすぐに仲良くなってからずっと仲良しなわたしの大親友。

「本当!麻希ってば本当ラッキーなんだから!」

「は?なんで?」

「隣の席!先輩後輩同級生構わずモテモテな学園1かっこいい神田翔太くんだよ!」

「誰?」

神田…翔太………?
あー、なんか聞いたこともあるかも?でも、見たことないな。
どんな人なんだろ…?

「ほらっ!この人!」

「…………………………………えっ?」

優衣が見せてくれた写メを見て絶句した。なんで?なんでなんで?

「みんな、おはよう。」

来たのは言葉を失うほど、"彼"にそっくりだった。いやでも、最後に見たのは中学2年のときに送ってくれた写真だけだし。それに、今はアメリカにいるはずだ。

「優衣、どうしよう。」

「なにっ!?かっこよくて好きになっちゃった!?」

「……………違うけど。」

会いたくなっちゃうよ……。
こんなんで1年乗りきれるのかな…?

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