桜色のボタン
隣にすむ2つ年下の達也。
たっちゃんは、
卒業間近の中学3年生。
近ごろは、
めっきり大人びちゃって
チャラチャラしてて
なんか感じわるぃ 。
なにくわぬ顔で電話をかけるたっちゃん、
「あ~俺おれ。
今日の1限なに?」
「 まぢかー。ダリぃーな
卒業式練習?サボるか 」
いやいやぃゃ。
サボるとか、サボっちゃだめでしょ!
「 コラっ!たっちゃん!
だからサボっちゃだめだっていって.... 」
「 ねぇ-?これで静かにしてくれる? 」
「 ぇっ?」
その瞬間、
たっちゃんとわたしの口が重なったーー。
「 じゃーな。莉乃 」