詩「普通」
タイトル未編集
実はこの世に普通のひとなんていない
普通のひとって、どんなひと?
と聞かれて
特徴を細かく答えることはできないはずだ
普通という言葉は、数字のゼロのように、この世には存在しない基準
ゼロ個のリンゴがこの世に存在しないように
普通のひとは世界にひとりもいない
みんな自分の「普通」の基準にあわせて、行動しているつもりだけど
その基準はひとりひとり結構ちがう
みんな普通にならっているつもりだけど、普通というものは、そんな幻覚のような、あやふやなものなのだ
だから、実はみんな普通じゃない
ぼくも普通じゃない
あなたも普通じゃない
でも、それがいい
だからこそ
人間はおもしろい